天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「ごちそうさまでした」
お会計でシェフと一緒に出てきた女性に声をかけると、また来てくださいねと声をかけられた。
お会計は啓介さんがしてくれ、私は払わせてくれなかった。
「ご馳走になってしまいすみません。ありがとうございました」
「いえいえ。俺が誘ったんだからいいんだよ。それよりこのあとどうする? 帰る?」
時計を見ると15時半。
何かするのも、帰るのも中途半端な気がする。
「もし茉莉花ちゃんさえ良かったら腹ごなしにあそこでも行かない?」
彼が指差した先にあるのは電波塔だった。小さな頃母に連れてきてもらったのは赤い鉄塔のもので新しいものは登ったことがなかった。
「予約なくても行けるんですか?」
「もう大丈夫なんじゃないかな。行ってみない? 登れなければぶらぶらすればいいし」
「はい!」
このまま解散するかと思っていたのにまだ一緒に過ごせると思うと嬉しい。
2人並んで歩き、タワーのそばまでやってきた。目の前で見るととても大きくて前とは違いデザイン性がありテレビで見るよりもはるかに素敵だ。
「2枚ください」
カウンターで啓介さんがチケットをかおうとしており、私は慌てて追いかけた。
「私に払わせてください」
バッグからお財布を取り出そうとすると、彼は首を振る。
「今日は俺に付き合ってもらうために来てもらったんだから気にしないで」
そうは言ってもお昼ご飯もご馳走になってしまった。こんなにお世話になっていいものかわからず困ってしまう。
「そうだ。じゃあ後でなにかお土産を買ってよ。今日の記念にさ。それは茉莉花ちゃんがいいと思うものでいい。なんでもいいんだ」
「え? 難題がきましたね」
「そうかい? でも俺のために選んでもらえるなんて贅沢だよな」
うーん。
普段の姿は大人で、今着ているスーツも着こなし完璧な男性って感じ。秘書であることを疑わないような容姿だが、話すと気さくでフランクな彼を知ってしまうと彼に何をプレゼントしたらいいのかわからなくなる。
正直なところ私が彼にプレゼントできる金額は限りがある。
「飴だっていいんだよ。そんなに難しく考えないで」
彼は私にチケットを手渡すと歩き始めた。
お会計でシェフと一緒に出てきた女性に声をかけると、また来てくださいねと声をかけられた。
お会計は啓介さんがしてくれ、私は払わせてくれなかった。
「ご馳走になってしまいすみません。ありがとうございました」
「いえいえ。俺が誘ったんだからいいんだよ。それよりこのあとどうする? 帰る?」
時計を見ると15時半。
何かするのも、帰るのも中途半端な気がする。
「もし茉莉花ちゃんさえ良かったら腹ごなしにあそこでも行かない?」
彼が指差した先にあるのは電波塔だった。小さな頃母に連れてきてもらったのは赤い鉄塔のもので新しいものは登ったことがなかった。
「予約なくても行けるんですか?」
「もう大丈夫なんじゃないかな。行ってみない? 登れなければぶらぶらすればいいし」
「はい!」
このまま解散するかと思っていたのにまだ一緒に過ごせると思うと嬉しい。
2人並んで歩き、タワーのそばまでやってきた。目の前で見るととても大きくて前とは違いデザイン性がありテレビで見るよりもはるかに素敵だ。
「2枚ください」
カウンターで啓介さんがチケットをかおうとしており、私は慌てて追いかけた。
「私に払わせてください」
バッグからお財布を取り出そうとすると、彼は首を振る。
「今日は俺に付き合ってもらうために来てもらったんだから気にしないで」
そうは言ってもお昼ご飯もご馳走になってしまった。こんなにお世話になっていいものかわからず困ってしまう。
「そうだ。じゃあ後でなにかお土産を買ってよ。今日の記念にさ。それは茉莉花ちゃんがいいと思うものでいい。なんでもいいんだ」
「え? 難題がきましたね」
「そうかい? でも俺のために選んでもらえるなんて贅沢だよな」
うーん。
普段の姿は大人で、今着ているスーツも着こなし完璧な男性って感じ。秘書であることを疑わないような容姿だが、話すと気さくでフランクな彼を知ってしまうと彼に何をプレゼントしたらいいのかわからなくなる。
正直なところ私が彼にプレゼントできる金額は限りがある。
「飴だっていいんだよ。そんなに難しく考えないで」
彼は私にチケットを手渡すと歩き始めた。