天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「少し涼しくなったし移動しようか」
立ち上がると啓介さんはさっと私の手を握ってきた。
今までの距離感とは違う新しい関係になったことをまた感じた。
ふたりでぶらぶらとお店を覗いたり、何気ない会話を楽しみながら歩く。
「啓介さんは明日お休みですか?」
「明日は少しだけ仕事しないといけないんだ。月曜に出す書類を作るんだけど家でやれるものだから3時間もあれば終わると思うよ」
「そうなんですね。この前またさつまいもをもらったからスイートポテトを作ろうかと思って。昨日佐倉さんと話し込んじゃったので作れなかったので明日作るのでもらってもらえませんか? 仕事の邪魔にならない様、渡すだけでいいんです」
「え? 凄い嬉しいよ。感慨深い。茉莉花に興味を持ったのもスイートポテトからかもしれないしね」
茶目っ気のある顔で笑っていた。
「啓介さんの家を教えてもらえたら玄関にかけておきましょうか」
「そんな寂しいことを言わないでよ。ピンポンしてよ。それに良かったらそのままうちで一緒に食べようよ」
書類作りの邪魔にならないのだろうか。
私にはどのくらい大変か分からないので遠慮すべきか悩んでいると、
「大丈夫。何もしないよ」
「えぇ?!」
私が黙っていたのがそういう関係になってしまうのが心配だったからと思ったようだ。
「そんなこと考えてませんでした」
「ん? いいってこと?」
「え?」
とぼける様な啓介さんに恥ずかしくなる。
立ち上がると啓介さんはさっと私の手を握ってきた。
今までの距離感とは違う新しい関係になったことをまた感じた。
ふたりでぶらぶらとお店を覗いたり、何気ない会話を楽しみながら歩く。
「啓介さんは明日お休みですか?」
「明日は少しだけ仕事しないといけないんだ。月曜に出す書類を作るんだけど家でやれるものだから3時間もあれば終わると思うよ」
「そうなんですね。この前またさつまいもをもらったからスイートポテトを作ろうかと思って。昨日佐倉さんと話し込んじゃったので作れなかったので明日作るのでもらってもらえませんか? 仕事の邪魔にならない様、渡すだけでいいんです」
「え? 凄い嬉しいよ。感慨深い。茉莉花に興味を持ったのもスイートポテトからかもしれないしね」
茶目っ気のある顔で笑っていた。
「啓介さんの家を教えてもらえたら玄関にかけておきましょうか」
「そんな寂しいことを言わないでよ。ピンポンしてよ。それに良かったらそのままうちで一緒に食べようよ」
書類作りの邪魔にならないのだろうか。
私にはどのくらい大変か分からないので遠慮すべきか悩んでいると、
「大丈夫。何もしないよ」
「えぇ?!」
私が黙っていたのがそういう関係になってしまうのが心配だったからと思ったようだ。
「そんなこと考えてませんでした」
「ん? いいってこと?」
「え?」
とぼける様な啓介さんに恥ずかしくなる。