年上カメラマンと訳あり彼女の蜜月まで
 部屋の中に淫らな水音と、混ざり合う熱い吐息が響く。
 だんだんと躊躇が無くなってきている俺の行為に、さっちゃんは嬌声を上げている。痛いわけじゃない……と思いたいけど、本当のところは分からない。でも、擦るたび溢れ出る蜜と、吸い付くようにうねっているさっちゃんの中が、今感じているのが痛みだけじゃないと言っているような気がした。

「あ、……睦月…さ……んっ、も……」

 さっちゃんは息も絶え絶えに俺を見上げて言う。

「う、ん。俺も……そろそろ限界……」

 一層激しく水音が響き、さっちゃんは叫ぶように声を上げる。

「あっっ、あぁっん!」

背中を反らせて体を揺らしながら、さ っちゃんは堪えきれないように熱い息を漏らしている。その姿は今までの可愛らしさから一変して、とても綺麗だった。

「……本当……綺麗だよ……」

 腰を揺らしながらそう言うと、さっちゃんはまた勝手に溢れ出しているだろう涙を零した。

「睦月さんも……綺麗……です」

 来て、と言いたげに腕を伸ばすさっちゃんに応えるように体を倒すと、さっちゃんは俺の首にしがみつく。
 涙を掬い取りながら、その顔に唇を落とすと、さっちゃんの中がギュッと締まり俺を導こうとしていた。
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