コーヒー店のアールグレイ女史

土曜日、6時に西島はマンションに来た。
手には紙袋を下げていた。

「あのー、これ・・・」

「ありがとう、ここのケーキ好きよ、後で一緒に食べましょうね。冷蔵庫に入れておくわ。」

「今日はすみません、面倒なこと頼んでしまって・・・」

「いいのよ。私もカレー好きだし。」

私は以前と全く同じメニューにした。
コロッケを手作りにしようか悩んだけど、あえて前と同じにした。

西島は私が食事の準備をするのをじっと見ていた。

「お待たせしました。はい、以前と全く同じメニューにしたわよ。」

「うれしいです。いただきます。」

西島は前と同じようにさっと手を合わせた後ガツガツと食べた。
でもちょっと違うのは顔付が男っぽくなったことと、嬉しそうに笑みを浮かべながら食べていることだった。
私はそんな西島を見ながら一緒に食べた。

私のカレーはいつもよりしょっぱかった・・・

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