❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
私は銃口を突きつけられると言う、はじめての経験に身体が震えていた。

「若林、まゆは堅気なんだ、銃を下ろせ」

「うるせえよ、この女に惚れたのはお前だろう」

仁さんは何も返す言葉がなかったように黙っていた。

惚れた?

私に?

嘘?

きっと自殺した彼女さんと私が重なったんだろう。

えっ、もしかして、彼女さんの後を追うつもり?

「さて、一発目、引きがねをひけ」

仁さんは銃口をこめかみに当て、引きがねに手をかけた。

「やめて、仁さん」

仁さんは躊躇なく、引き金を引いた。

カチャっと空砲を表す音がした。

私はあまりの衝撃に気を失った。

「仁、よかったな、一発目は空砲だったな、あれ、お嬢さん、気を失ってる、
相当のショックだったんだろうな」

若林は声高らかに笑った。

俺はこの倉庫に足を踏み入れる時、龍のスマホに電話をかけた。

スマホを繋げたままにしておいた。

こちらの様子と位置情報を龍に知らせるためだ。

龍、頼む、お前が頼りだ、まゆを助けてやってくれ。

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