❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
この時、私は工藤さんが好きってはっきりわかった。




次の日、一人の男性が功太さんとその他何人かの組員を連れて現れた。

その人物は工藤組組長、工藤源蔵だった。

「飛鳥、どうだ生きておるか」

「親父、残念だったな、ちゃんと生きてるよ」

「そうか、高山組は潰しておいたぞ」
「そうか、海にでも沈めのかl

「まっ、そんなところだ」

海に沈めた?嘘、怖すぎてこの場にいられないと思った。

工藤さんが親父って呼んでると言うことは、工藤組組長さん。

挨拶しないといけないんだろうが、怖くて、身体が固まった。

その瞬間、組長さんは私を見て「まゆ」と呼んだ。

嘘、どうして私の名前を知ってるの?

工藤さんが話したの?

でもそれならいきなり、呼び捨てにしないよね。

ところがもっと驚いたことが起きた。

組長さんは、わたしに近づき、手を引き寄せ、抱きしめた。

えっ、どうしよう。

もう、身動き出来ずに、固まった。

「おい、親父、まゆから離れろ、おい功太、親父をまゆから引き離せ」

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