❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
そうだったんだ、まさか、お母さんにそんな過去の恋愛があったなんて。

そして今、私はお母さんが愛した人の息子を愛している。

運命なの?

それは同じ運命を通るってこと?

それとも、お母さんが果たせなかった運命を私に託してるの?

祐志さんのお父様はお母さんと結婚出来なかったから、その夢を祐志さんに託した。

お母さんは工藤さんのお父様と結婚出来なかったから、私を息子の飛鳥さんに合わせた。

私、どうすればいいの?

「お嬢さんは飛鳥をどう思ってくれているのかね」

「えっ」

私は即答出来ずにいた。

工藤さんはそんな私の気持ちをわかって言葉を発した。

「まゆは堅気の男と結婚が決まってる、外科医だぜ」

「ほお、そうなのか、親子で振られるとはな」

「しょうがねえよ、俺は極道、まゆは堅気だからな、それにすでに怖い思いや危ない目に遭わせてる、もうこれ以上まゆを引き留める権利は俺にはねえ」

「そうか、帰るぞ」

工藤さんのお父様は病院を後にした。




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