❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
工藤さんは私を見つめて、口を開いた。

「まゆ、親父がすまなかった」

「いいえ、でもびっくりしました、母から何も聞いてなかったので」

「そうだな、俺もだ、まゆ、俺が退院したら、俺たち終わりにしよう」

「えっ」

「退院するまでにお前を必ず抱く、覚悟しておけ」

「工藤さん」

やっぱり、私は祐志さんの元に帰る運命なのかな。

親父の恋愛は初めて聞いた。

確かに極道者と堅気の娘は難しい。

それにこれ以上まゆに辛い思いはさせられねえ。

入院中だけでも一緒にいられることを、感謝しないといけないよな。

まゆは、病院に泊まってくれた。

朝、目覚めると、まゆがいる、夜眠りにつく時もまゆがいる。

しかし、あれ以来、俺はまゆに触れてねえ。

退院するまで絶対に触れねえと覚悟してたのに……

ある日、朝目覚めると、まゆは俺のベッドに顔をつけて眠っていた。

すぐ、目の前にまゆの顔があった。

なんて、可愛いんだ。

ずっと一緒にいたい、まゆを独り占めにしたい。

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