運命に出会いました!〜年下令嬢は魔術師様を熱愛中〜



しかしながら高貴な血筋とあの見目ではこれまでかなりモテたのではないかと思えるが、この国では黒い髪に赤い瞳を持つものは悪魔だとかその使いだとか言われており倦厭されているとか。アホらしい。


他国では黒髪の人なんて珍しくないし赤い瞳を持った人も珍しくない。それなのに両方持っていたら悪魔と呼ばれるなんてどんな考え方だと思ってしまう。これはわたしの祖母の考え方の影響もあるのだろう。


兎にも角にも一番必要な情報は知り得た。つまりはかの人は独身!であり婚約者!相当の人もいないということだ。



「よく分かりましたわ、お兄様」


「あぁうん、そりゃよかった。えーと、なんとなく察してるけど騒ぎになるようなことは、」


「わたし行ってきますね!」


「うわぁ、遅かったかー…」





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