線香花火


「最後のお願いなんだ」


「だからっ…」


「僕はかなちゃんの事がずっと好きでした。どうか、幸せになってください」


きっと聞いているだろうと思って、僕は強引にお願いした。


知ってるよ、耳をふさぐふりをしてるってことくらい。


何年一緒に居たと思ってるの?


「なんでっ…、今言うのよ…」


本当にその通りだと思う。


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