悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「それに、二年後にはダリル様とコンラッドも狙う予定なの」
するとトリニティは「うちの可愛いコンラッドだけは絶対に渡さないわ」と言ったのだ。
誰も狙っていないと言いながらも、トリニティはコンラッドを渡さないと、我儘な事を言ってくる。
それなのに……。
「逆ハーなんて欲深い事を考えていると、いつか身を滅ぼすわよ?」
その言葉にトリニティを睨みつけた。
何故こんな馬鹿な奴に指図されなければならないのだろうと思った。

「こんな事をしていて、貴女は本当に幸せなの?」

そう、マロリーはもう悪役令嬢ではない。
乙女ゲームの『マロリー』はいなくなったのだ。

「そうね、全然違うわ。でもこれだけは言っておくけど、アンタみたいな奴にはコンラッドは渡さない」

そんな言葉を残してトリニティは去って行った。
(なんであんな奴に馬鹿にされないといけないの!? 信じられないわ)
折角こちらから声をかけてあげたのに、トリニティは冷めた態度で見下したのだ。
トリニティの背中が消えるまで、ずっと睨みつけていた。
(私を侮った事、後悔させてやる……)
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