悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
そして、マロリーの言葉を聞いて頭の中に浮かんだ一つの答え。
それは『悪魔マーベル』の存在だった。
デュランと予想していた通り、マーベルは姿形を変えてマロリーの近くに忍びこんでいたのだろう。

「……何をしたの!?」
『はっ……見て分からないのか? 中から壊したんだ。時間は掛かったが、まぁ……いいだろう』

ぐっと手を握り感覚を確かめているマーベルは機嫌が良さそうに話し始めた。

『こいつは本当に最高だった! 常に嫉妬の炎を燃やし、愛情に飢えて、孤独に怯えていた……劣等感を刺激してやれば簡単に手の中に落ちたよ』
「……!」
『ダリルの時よりもずっとずっと楽だったなぁ? 全て俺の思い通りになった……弱い人間ほど、いい餌になる。ハハッ、馬鹿な女だ』

マロリーは薄ら笑いを浮かべて、こちらを見ている。
ダリルの側から離れたマーベルは、いつの間にかマロリーにターゲットを変えて、じわじわと破滅に追い込んでいたのだろう。

「マロリーを追い詰めてどうするつもり!?」
『我々の目的はただ一つ……デュラン様を魔王様が欲しがっているのだ』
「ーーー魔王!?」
「……!」
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