悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
そう問い掛けると、ほんのりと頬を染めるダリルはモジモジと恥じらう姿は愛らしく、トリニティ並みに天使である。
天敵でなければ近くで愛でたいほどだ。
若い頃は俺様なドエス系男子に引っ張ってってもらうことが好きだったが、社会人になってからは癒し重視で可愛い系美少年が大好物であった。
本当はダリルを可愛がりたくて仕方ない。

「……私は一緒に居て楽しい方が、いいです」

一緒にいて楽しい方と聞いて、ふとヒロインの顔を思い出す。
ケリーデータによればダリルのタイプは清楚で大人しいと言っていた。
いかにもヒロインがそのままダリルのタイプっぽいが、楽しい方が好きなのだろうか。
そんなことはどうでもいいかと受け流しつつ、ダリルの現状を探る。

「他の婚約者候補の方には会いまして?」
「はい、トリニティ様が最後です」
「そうなのですね! 誰か気になる方はいらっしゃいましたか?」

まるで親戚の子の恋愛を野次馬するおばちゃんの気分である。
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