悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
それを聞いて思わず吹き出してしまった。
「アハハッ! ケリーったら何言ってるのよ! そもそも身長が高くてイケメンで包容力があって、家族を大切にして、思いやりがあって、いつも明るくて笑顔が爽やかで、スポーツ万能で、頭が良くて、お金持ちで、わたくしを海のように広い心で優しく見守ってくれる一途で男らしい素敵な高スペックな男性なんて存在する訳ないじゃない!」
「でもぉ……」
「現実に存在してるのなら此方から結婚を申し込んでやるわ!」
「うーん、まぁ……そうですよね!」
「そうよ! それよりもケリーはどうなの!? あのマーベルっていう人は? ケリーの事をずっと見ていたじゃない」
「ケリーには分かります。アイツは『悪魔』なのです」
「悪魔……?」
ケリーの背中からメラメラと怒りの炎が燃えている。
やはり好意があってマーベルを見ていたのではなく、敵意剥き出しで牽制していただけなようだ。
「絶対に関わっちゃダメです!」
「……そうね、わたくしもそう思うわ」