悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「そうなのですが実際に会ってみたら気が変わったのです」
「ふむ……」
「あらあら……そうなの」

確かにトリニティはダリルとの顔合わせをとても楽しみにしていた。
マークに至っては「ついにウチな家から王家に嫁ぐ子が……!」と涙していたし、イザベラも「ダリル殿下は幸せ者だわ! うちの可愛い娘と結婚できるなんて」と泣いていた。
まだ婚約者にもなっていないのに。
溺愛っぷりが凄まじい。
だけど、今は物語の結末を知っている身としてはダリルと婚約する事は絶対に避けたい事なのだ。

「そして、わたくしはお金持ちの方と結婚するのです……!」
「…………へ?」
「トリニティちゃん……それって」
「歳は二十歳までなら離れていて大丈夫ですわ」
「……!?」
「出来れば将来有望な令息がいいですが……勿論、正妻などと贅沢は言いません! 自由に贅沢させて頂けるなら二番目でも後妻でも構いませんから!」
「なっ……! 後妻だと!?」

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