悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
しかし健闘虚しく、婚約者を作るどころか出会いの場に行く事自体許されないという意味の分からない出来事が起こる。
反発するとマークとイザベラの顔色は悪くなるばかりだ。
困惑する両親の顔を見ていると、何も言えなくなってしまう。
マークとイザベラがトリニティを溺愛しているのと同じで、トリニティも両親が大好きだからだ。
それにケリーは真顔で「……お嬢様、きっと運命には逆らえないんです」と、不吉な事まで言い出す始末。
(私の知らないところで何が起こっているの!?)
ケリーに髪の毛を梳いてもらいながら難しい顔をして打開策を考えていた。

「今日は初めての顔合わせの日ですね~」
「ーーーッ!?」
「どのドレスにします?」
「だっ、誰との顔合わせ!? 伯爵家!? 子爵家ッ!?」

必死な形相でブンッとケリーの方を振り返る。
すると豊満なお胸に顔が埋まった。
ケリーはキョトンとした後に、笑顔になると平然と顔を鏡へと戻して作業を続けた。
前々から思っていたがケリーは此方に対して、なかなかに遠慮がない。

「もう! お嬢様ってば何言ってるんですか。新しく出来る姉弟の事ですよ……! 確か二つ下でダリル殿下と同じ歳の!」
「…………!」
「ずっと前から旦那様と奥様が言っていたじゃないですかぁ!」
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