君と付き合うまであと365日
あまりにも衝撃的な出来事に驚いて思考が停止する。



「…怪我は?」



ボールを目の前でキャッチしてくれたツンツン頭の男の子が、鋭い目でこちらを振り返ってきた。



「あ、ないよ、助けてくれてありがとう!」



お礼を言うと、ツンツン頭の男の子は何事もなかったかのように去っていった。



「め、芽依ちゃん大丈夫?さっきの子、秋元(あきもと)くんだよね…」


「優しかったねあの人。あの人いなかったら私、どうなってたことか…」


「うん…。でも、あの人、不良で有名なんだよ。だからちょっと怖いよね…」


「え、不良?」


「うん。噂だと、毎日喧嘩ばっかりしててお酒とかタバコも吸ってるとか…。とにかく、怖い人って有名だから、誰かを助けるなんてちょっとびっくりしたなあ」


「ふーん…」



でも助けてくれたし、悪い人ではなさそうだったけどな…。


その時の私は不良少年、秋元くんで頭がいっぱいで、なぜか落ち込んでいる莉斗になんて気づかなかった。
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