君と付き合うまであと365日

君のヒーロー

ゴールデンウィークも中盤で、いつもなら昼過ぎまで寝ている休日なのに、なぜか早く目が覚めてしまった。


何をするわけでもなくぼーと天井一点を見つめ、先日の体力テストの出来事を思い出す。


あの日、芽依に向かって飛んできた硬いソフトボール。


危ないとわかってはいたのに、すぐに動けなかった。



「くそ…っ」



もしも、あの時あの男子生徒が助けてくれなかったら、芽依は今頃どうなっていたのだろう。


俺はすぐ後ろにいたのに。危うく芽依に怪我をさせてしまうところだった。


…それに、俺が助けてあげたかったのに。



「りーとー!ゲームしよー!」



いつの間にかまた眠っていて、元気よく部屋に入ってきた芽依の声で目が覚める。
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