【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 だから、意味が分からないってば!
 ムカついたから離してやらないってなに!? なに言ってんの、もう!

「千歳、頭おかしい!」

「そうだな」

 え、開き直るつもり!?

「お前みたいなツンデレ女、扱えるのは俺だけだって分かったから、もう離してやらねぇ」

「な、な……なんっ!」

 なんなのよ、もう! 

 ダメだ……。千歳のペースにどんどん巻き込まれていってしまう。

「お前の身体も奪った訳だし、後はお前の心も奪うだけだな」

「はっ……?」

 ますます意味が分からない! ていうか、身体を奪ったって……。
 いや、それはその通りだけど!

「ああ。 俺が奪ってやるよ、お前の全部をな」

 千歳の言葉から発せられるその唇、その瞳、その表情の全てが、私を奪っていく。
 コイツに全てを奪われるなんて絶対にイヤ。 そう思ってるはずなのに……。

「だから大人しく俺に奪われろよ、桃子」

 再び落とされたキスが、甘くて優しくて、私は千歳のことを受け入れてしまっていた。
 千歳から感じる優しい部分が、私の身体を刺激する。抑え切れない欲望が、滲み出ている気がした。

「俺に全てを奪われる覚悟はあるか、桃子」

「……安心して、奪われたりしないから」
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