【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「ねぇ、今すぐ地獄に落ちて」

「おい、冗談だろ」

「私は本気だけど」

 思えば、千歳とはずっとこうだった。顔を合わせれば、お互い憎まれ口を叩いていた。
 千歳は私のことをよくバカにするし、上から目線でものを言ってくる。

 千歳はそんな男だ。 でも……もうそんな関係には戻れない。
 私は千歳に抱かれた仲で、ただの同期ではなくなった。

「ほんと可愛くねぇ女だな、お前は」   

「可愛くなくて結構」

 どうせまた、私のことからかうんでしょ? ツンデレだとか言って。

「昨日はあんなに可愛かったのにな?」

「うるさい。余計なお世話よ」
 
 千歳に背を向けると、千歳は私をそのまま引き寄せて抱きしめてくる。

「ちょ、ちょっと、なに?」

「お前、俺以外の男に抱かれるの、今後禁止な」

「……はっ?」

 いやいや、今なんて? 頭おかしくなった?
 なに?許さねぇって!

「え、何言ってんの? 冗談やめてよ!」

 なんで千歳以外の男と、しちゃダメ的なこと言われないとならないの?意味が分からない。

「俺は本気だけど? お前のその態度にクソムカついたから、絶対離してやらないことにした」

「はあっ!?」
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