【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「ねぇ千歳?」

「ん?」

 行為を終えたばかりの温もりの残るベッドの中で、私は千歳を見つめる。

「……真嶋さんって、千歳と同じ大学出身なんだね」

 そう言った私に、千歳は「……え?」と驚いたような表情を見せる。

「いや、気になってプロフィール確認したの。そしたら、千歳と同じ大学だったから」

「……ああ」

 真嶋さんの話をした途端、千歳は私から目を逸らしてしまった。

「なんで教えてくれなかったのよ。教えてくれても良かったのに、同級生だって」

「そんなこと、別に言う必要ないだろ?」

 千歳はそう言うけど、私はどうにも真嶋さんのことが気になってしまう。……千歳のことも。
 真嶋さんの話をした途端、千歳の表情は変わった。 真嶋さんと何かあったのではないか、私はそう思えて仕方ない。

 私の勘違いかもしれないし、考え過ぎかもしれないけど。……なんとなく、イヤな予感がするんだ。
 これが私の勘違いであってほしいと、そう願うしかない。

「真嶋さんの写真見たんだけど、すごくキレイな人だよね」

 そう言った私に、千歳は「桃子の方がキレイだし、可愛いから。 言っとくけど、俺はお前を誰かと比べるつもりはないから」と言ってくれる。
< 144 / 210 >

この作品をシェア

pagetop