【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
□交際ゼロ日のプロポーズ

変わりゆく関係

✱ ✱ ✱



「千歳……」
 
「桃子」

 気が付いたら私は、千歳と共にベッドの上にいた。

「……桃子、お前の心も身体も、全部俺だけのものだ」

 千歳のその体温が、その瞳が、私の身体の奥まで揺さぶる。

「誰にも渡さない、絶対に」

 ベッドの上で私の髪を撫で、耳や首筋、おでこにも優しく口づけを落としていく。

「ん……千歳っ……」

 千歳の背中にそっと腕を回すと、千歳は唇にもキスを落としていく。

「桃子……そんな顔、絶対に他の男に見せるなよ」

「え……?」

 千歳は私の身体を愛撫しながら、そう口にする。

「あっ、やっ……」

 千歳の身体は、見惚れてしまうほど逞しくて、いい身体をしていた。

「俺はお前の身体だけじゃない。お前の心まで、必ず手に入れてみせるから」

 そんな自信満々な千歳に、私は「すごい自信だね。 そんな自信、どこからくるの……?」と返事をする。

「お前の身体はもう手に入れる。 後は、お前の心を手に入れるだけだ」

 そんな自信満々な千歳がムカつく。

「……アンタ、ほんとムカつく」

「なんとでも言え。 今からお前を、なんにも言えなくしてやる」

 でも私は、すでに千歳に身体を奪われている。
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