センセイとわたしのただならぬ関係

「俺も梅谷が好きだ。たぶん、去年、教室ではじめて見かけたときから。窓際で、ふわっと巻いた髪が日に透けてて、天使みたいに光輝いていたんだ。友達とふざけ合っているとき、くるくる変わる表情も魅力的で、なんて可愛い子がいるんだろうと思ったよ。一目惚れだった」

　わたしの鼓動も先生と同じぐらい、早くなった。

「でも、さすがに生徒に恋するわけにはいかないと思って、その気持ちはずっと封印してきた」

　まさか、これって、夢じゃないよね。
　あり得なすぎて、妙に現実的な夢を見ているんじゃないかって疑ってしまう。
　でも、先生がわたしのこと、そんなふうに思っていてくれたなんて、まだ信じられない。

「レストランで声をかけたのも、今思えば下心だったかもしれないな。で、あれから何回か一緒に過ごしているうちに、外見だけじゃなくて、内面も本当に可愛いことがわかったし。梅谷の素直で頑張り屋のところにどんどん惹かれていったんだ。