午後2時のカフェオレモーニング

山田が外に出たので、それを確認してあわててテラスに行った。

「ねえ、あなたを探して編集者の山田さんが来てるわよ。今、外で電話してる。あなたの写真見せられて、見たことあるかって聞かれたから、無いって答えておいたけど・・・そろそろあなたが帰る時間だからドキドキしちゃった。」

「・・・すみません。」

「山田さん帰ったら教えるから、ここでじっとしていて。」

「・・・お願いします。」


山田さんは30分位で帰っていった。

お店の入口に掛かっている札をCLOSEにして、扉に鍵をかけた。

「山田さん帰ったわよ。今、お店には誰もいないから来て。」

「あー・・・はい。」

カウンター席に平木を座らせた。

「あなたは作家なのね。」

「あー・・・はい。」

「山田さんはあなたのことを必死で探していた。あなたの携帯にGPSを仕込んだらしいわ。」

「そうなんだ・・・まいったな・・・だからこの辺りに・・・」

「今携帯はどこ? 」

「別荘。俺、知り合いの別荘借りてて、そこにあります。音切ってた・・・」

「そうかー。じぁあ山田さんはその辺りにいるわね。それで、締め切りはいつなの?」

「明日中・・・本当は昨日一度連絡しなくちゃいけなかった・・・」

「一昨日まで東京にいたんでしょ。その時山田さんには会わなかったの?」

「東京に行った初日に会って、昨日最終の進捗状況を連絡することになっていた。」

「山田さんは連絡が付かないから心配してGPS頼りに始発に乗ってきたのね。まじめな人じゃない。それでどうなの? 書けそうなの?」

「うーん・・・どうだろ・・・」

「じゃあ、私が特別な環境を提供してあげるから、そこで頑張ったら・・・ねえ、ちょっとこっちに来て。」

 平木をやや無理やり連れて2階に行った。

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