午後2時のカフェオレモーニング
ユリが戻ると、凛空はテラス席にいた。
「お待たせ。」
「ここ、すごいね。山・・・すっごく遠くまで見えてた。このアプリで山の名前がわかる・・・」
「あー、こういうアプリも私わからないのよね・・・」
「教えようか・・・」
「そうね・・・でもさ、あまりにも簡単に物事がわかってしまうのってどうなのかなって思ってしまうの。やっとのことで調べて分かった時って嬉しいし、あーそうなのかってもう忘れないと思うんだけど簡単に分かってしまうとすぐ忘れるよね。」
「覚えようとしない。また調べればいいって思うね。」
「道具って、便利すぎるの怖い・・・」
「怖いって・・・いい表現・・・確かに選ばないといけないね。」
「よかった、凛空もそういう感覚持っていてくれて。」
「昔は何すんのもめんどくさかった・・・けどね。」
「それはただ若かっただけ。でも、私といるともっと歳取っちゃうかもよ。」
「そんなことないよ。豊かになる。」
「凛空は随分気持ちを出すようになったわね。」
「・・・ユリさんは話しやすい。ユリさんの言葉には嘘がないから・・・俺も話せる。なかなかそういう人はいない・・・」
「必ずいるよ。これからそういう人に会えるよ。」
「・・・」