午後2時のカフェオレモーニング
「そうだ、凛空はチーズ好き?」
「大体食べられるけど・・・ウォッシュとかいうのはダメかも。」
「わかった。ここにおいしい国産チーズを売っているの。それも買って夜食べよう。・・・ じゃあ、そろそろ次に行こうか。」
「今度はどこに行くの?」
「温泉と昼ご飯。ちょっと寂れたとこ・・・風情のあるとこよ。」
「へー。風呂ってあまり入らないから・・・」
「シャワーばっかり?」
「一人だと湯舟にお湯貯めないでしょ。旅館でも大浴場には行かないな・・・」
「フフフ、そうね。でもこれから行くところは人いないわよこの時間。だから一人で入れるよ。露天風呂あるし・・・」
「ちょっと気は進まないけど・・・入ってみるよ。」
「出たら、ゆっくりお昼ご飯食べて、のんびりしてそれで帰りましょう。」
温泉に入れる飯処は高峰高原を降りて少し走ったところにあった。
「こんにちは。先ほどお電話入れました高瀬です。」
「あっ、はい。いらっしゃいませ。今はどなたもいらっしゃいませんのでごゆっくりどうぞ。温泉に先に入られますか?」
「そうですね。その後にお昼ご飯お願いします。」
「わかりました。お部屋お使いください。2階の一番奥のお部屋どうぞ。」
「さっき予約したの?」
「そうよ。」
「ありがとう。」
「さあ、温泉入ってらっしゃい。」
「一緒じゃないんだ・・・」
「何馬鹿な事言ってるの。」
「ハハハ」
「そーいえば、高瀬っていうんだね。」
「そう。高瀬 百合。それが私の名前。」
「覚えておくよ。・・・えっ、じぁあもしかして旦那さんは高瀬 和樹・・・」
「ご名答。驚いた?」
「驚いた。書斎に自分の本置かないんだね。」
「そうね。押し入れに入れてたわね。書き終わったものはもう見ないって言ってた・・・」
「ふーん。何だか二人が一緒にいるところ想像できない。雰囲気が違う・・・」
「そうね。夫婦って感じじゃなかったかも・・・」
― 高瀬 和樹か・・・なんだか、聞かなきゃよかった・・・