午後2時のカフェオレモーニング
🍃6月21日
開店準備を済ませ7時に扉を開けるとあの男性が立っていた。
「あ―びっくりした。おはよう。起きられたんだ。」
「あー・・・はい。やっと・・・」
「フフフ、まあ入って。」
「テラス・・・いいですか?」
「どうぞ。それで何にする?」
「モーニングで。」
「フフフ、そうよね。やっと正規のモーニング食べられるわね。」
「あー・・・はい。」
ー 今日は私の一番好きなブルーのグラス・・・
「はい、本日のモーニングです。」
「なんかいろいろある・・・」
「小さいカップに入っているのは、特製キノコスープ。それとミニサラダとソーセージとスクランブルエッグとクロワッサン。あとはいつものカフェオレボール。」
「これが正規のモーニング?」
「毎日日替わりで限定10食なの。私の気分で作っているからいつも内容は違うのよ。夏になると30分位で売り切れちゃうけど・・・」
「・・・このスープ・・・おいしい。キノコ・・・そんなに好きじゃないんだけど・・・」
「ありがとう。私はキノコが大好きなの。それでおいしいスープを飲ませてくれるレストランの味をまねて作っているの。」
「・・・初めて、キノコをおいしいと思った・・・」
「この間キュウリが嫌いって言っていたけど、他に嫌いなものは?」
「のり弁・・・」
「へー、なんで?」
「子供の時食べすぎたからかな・・・お袋、料理下手で弁当はいつものり弁だったから・・・あっ、この店には関係ないね。」
「フフフ、そうね・・・」
「あっ、お客さん・・・いらっしゃいませ。・・・じゃあ、ゆっくり食べてね。」