イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
心を弾ませて列の最後尾に並び、さまざまなアトラクションを楽しんで限定グルメに舌鼓を打つ。そして太陽が沈んで暗くなったパーク内を彩る、幻想的なパレードと夜空に咲く花火を見て帰路についた。

宗ちゃんがハンドルを握る車が、夜の高速道路を順調に走り抜けて行く。

「あ、みなとみらい」

クリスマスイブに訪れた横浜の夜景を見て思わず声をあげると、彼がニコリと微笑む。

「また来よう」

「うん」

あたり前のようにデートの約束ができる現状をうれしく思いながら、夜のドライブを楽しんだ。




「なんだか起こすのがかわいそうなくらい、熟睡しているな」

自宅前に停めた車の中で、宗ちゃんがクスッと笑う。

ラッキーランドから家に無事到着しても、ひまりは後部座席でグッスリ眠り続けていて一向に起きる気配がない。

「朝早かったし、たくさん歩いたから疲れたんだと思う。今日は本当にありがとう。楽しかった」

宗ちゃんにお礼を言ってひまりを起こすために、シートベルトをはずして助手席のドアハンドルに手をかける。けれど、その動きを止めるように彼が私の手首を掴む。
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