婚約破棄したい影の令嬢は
学園には通わず、修道院に行こうとしていたディアンテにとってはフィリップとの婚約は予想外の出来事であった。
そしてサムドラ公爵は嫌がるディアンテを学園へと通わせた。
何故かと言えば、体裁の為だそうだ。
ディアンテは従うしかなかった。

2年間でその効果は十分に出ているらしくサムドラ公爵だけは、とても喜んでいた。
しかし、他の家族達は偶然ではないかと疑っているようだ。


ディアンテとフィリップの初めての顔合わせの際、現れたディアンテに対してあらかさまに嫌そうな態度をとっていた。

フィリップはアールトン家と聞いて、金髪蒼目のメロディやマリアムのような華やかな美女を想像していたようで、フィリップはディアンテを見て、思いきり顔を顰めて重い溜息を吐いたのだった。

そして思春期真っ只中のフィリップにとっては地味すぎるディアンテは婚約者として不満らしい。


学園に居てもディアンテはフィリップのせいで憂鬱だった。
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