婚約破棄したい影の令嬢は
今度こそ、アルフレッドの瞳に映りたい。
その為にサンドラ公爵家の財を利用してティファニーは己を磨き続けた。

まあまあ美しいフィリップとフィリップの母親。
けれどフィリップの妹のレミレは自分の醜い姿を理解していなかった。

親切で教えてあげたのに、ショックを受けて部屋に閉じこもってしまった。
意味もわからずにティファニーは首を傾げた。
美しくないモノに美しくないと告げただけで、何故ティファニーが怒られなければならないのだろうか。

それにもっと最悪だったのはフィリップの父、サムドラ公爵だった。
ティファニーの体を舐めるように、じっとりと見る視線は最悪なものだった。
「‥‥気持ち悪い」
そんなティファニーの言葉にカンカンに怒ったサムドラ公爵。
ティファニーは本当の事を言っただけなのに‥。


そしてフィリップは次第にティファニーに冷たくなっていった。
けれどティファニーは、まったく気にならなかった。

アルフレッドが絶対にティファニーを見初めてくれる。
そうでなくても他の令息を捕まえればいい。
フィリップなど居なくとも、新しい相手を作ればどうにかしてくれるだろうと思っていたのだ。

その為には己のアピールを欠かしてはならない。
ティファニーが目指すのは高みである。

鏡に映るティファニーは誰がどう見たって美しい。
同じ歳の令嬢などティファニーの美しさの前では足元にも及ばない。

フィリップにはアルフレッドにも招待状を出させた。
ティファニーの作戦は何もかも完璧だ。


(今日こそアルフレッドを手に入れてやるわ)



(ティファニーside end)
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