婚約破棄したい影の令嬢は
ーーーそんな時だった。


フィリップ・サムドラ
公爵家の嫡男でアルフレッドとも繋がりのある男。
他の奴らとは違って、フィリップはティファニーの容姿を褒め称えて、結婚したいと言い始めた。

(使えるわ‥!)

直ぐにティファニーはフィリップを落としにかかった。
けれどフィリップの婚約者は、妖精の血を引いているといわれているディアンテ・アールトンだった。

ティファニーにとって、居るか居ないか分からないディアンテなど敵ではなかった。
けれどアールトン家に伝わる"妖精の呪い"。
それを聞いてティファニーは尻込みしそうになった。

アールトン家に危害を加えようとすれば、必ず不幸が起きる。
それは何故か貴族達の中で脈々と受け継がれている不思議な話だった。

ティファニーの輝かしい未来が消えてしまう事だけは、あってはならない。

けれどフィリップは言ったのだ。
「はっ‥大丈夫さ、何たって俺は"妖精のお気に入り"だからね」
「‥あれは御伽噺だけの話さ。こんな扱いをしていたって何も起こらないしね。それに彼女は俺の言いなりさ」

それを信じたティファニーは卒業パーティーでフィリップと共に、ディアンテに対して嫌がらせを実行した。

そしたらまさかの大失敗。

フィリップの評判は悪くなり、ティファニーもはしたないと陰口を叩かれる始末。

それに折角現れたアルフレッドとのチャンスも逃してしまい、最悪な卒業パーティーになってしまった。
< 67 / 82 >

この作品をシェア

pagetop