婚約破棄したい影の令嬢は
「あっ、謝るから‥ッ!!」

「謝罪なんて必要ないよ?だって君たちは‥」


フィリップは先程のアルフレッドの言葉を思い出す。




『本当にね‥この国から消してやりたいくらいだ』





(け、消される‥?)

フィリップは何度も口をパクパクと動かした。



「ちなみに君達の愚行はメロディ・アールトンの婚約者であるラシード・ルードルフ‥‥ルードルフ侯爵家の優秀なスパイが記録していたんだ‥今日みたいな祝いの日に流すにはピッタリだろう?」

「あ‥っぁ‥‥!」

「‥‥その後、サムドラ公爵家はどうなると思う?」

「ーーッ」

「それはもう‥‥ねぇ?」

「そ、んな‥!だっ、だって、ディアンテは」

「軽々しくディアの名を呼ばないでくれる?」

「ヒッ‥、っ!?」

「フィリップ‥‥明日から君たちは、こんな生活出来ているのかな?」

「ーーッ」

「最後の晩餐を、どうぞ楽しんでくれ」


アルフレッドはにっこりと微笑んだ。


「父上の手紙を待つのもいいけれど、僕は自分達からこの国を出ていく事をお勧めするよ」

「ーっ、ぁ‥!」






「‥‥でなければ僕に、呪われちゃうかもしれないね?」







一瞬にして様変わりするアルフレッドに周囲は唖然としていた。
アルフレッドは後ろに控えていた侍従に声を掛ける。


「‥‥‥皆の前で、例のものを見せてくれ」
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