初恋の沼に沈んだ元婚約者が私に会う為に浮上してきました

月が輝く夜でした

夜会から2日が経ちました。
今日の午前中なら我が伯爵家で会えると、
私はノーマン様に連絡致しました。

朝からお天気が良かったので、春のお花を愛でながら話を聞くのもいいかもと、庭にテーブルを
用意して貰いました。


ノーマン様にこちらに来ていただくことを、提案されたのはエドガー様でした。


「お父上にご了解をいただけたらだが、
 邸で会ったほうがいい
 皆の目が届く所ならあいつも無茶は出来ない」

私もふたりで公園やカフェで会うのは、どうなのかしらと、思っていました。
お父様にその事をお話しすると、難しいお顔を
されながらも
『エドガー殿が承知されているのならいいだろう』と、ご了承してくださったのでした。

ギリアンは会う事自体、納得出来ない様子でしたが、やはり彼も
『エドガー様がいいのなら』と言うので、ふたりとも私よりエドガー様の言うことを優先されるのねと、思いました。


ですが、それは決して私を嫌な気持ちにするものではなく、エドガー様が私の大切な家族に受け入れられているのですから、とても喜ばしい事です。


明後日の朝早くに、帝国使節団は帰国することになっていました。
私は今日の昼食後王宮に戻り、夜は王家主催の
送別の晩餐会に出席致します。
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