初恋の沼に沈んだ元婚約者が私に会う為に浮上してきました
グッドウィンの秋が素晴らしいと、公妃様がお勧めしてくださったので、
結婚式と旅行の時期を秋に決めました。


「あの方は無理だと言えば、余計にやる気を出される方だからな……
 天使に前倒しでお嫁に来ていただけたら、
 こちらには構われに来ないだろう」

エドガー様からも、メイベル王女殿下は天使に
見えたのでしょう。


「そうなれば、今度は私が旅行に行けません」

そうだったと、エドガー様が溜め息を吐かれた時私達の名前が呼ばれました。

エドガー様にエスコートされて店内を進みます。


「さて、こちらでは何がお勧めだったかな?」


スカーレットに是非食べて帰ってねと、言われています。


「季節限定のタルトです
 今は、さくらんぼのタルトです」



もう、私はお月様にお願いをするだけの少女ではなくなりました。
自分の願いは、自分の力で叶えられるよう努力致します。


『大抵の事は努力で賄える』

幼い頃からの信条です。

その為にはどうすれば良いか、エドガー様を始め周囲の方達の知恵をお借りします。


私も。
貴方が居てくれるから。
前を向いて、歩いて行けるのです。




    おわり
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