執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
私が思わず魅入っていると…。
「昔…どこかで会ったことないか?…千結」
「え?」
どうして私の名前を?
嫌、それよりも…。
昔どこかで会ったかな?
…こんな美形の人、会ったら忘れないと思うし…、会ったことないと思うけど。
「いえ、ないと思います」
心当たりが全くなかったので私はフルフルと首を横に振る。
すると生徒会長さんはしゅんっとあからさまに残念そうな寂しそうな顔をした。
「えっと生徒会長さん!」
「……生徒会長さん?」
あ!思わずそう言ってしまった…。
何て呼べばいいのかわからないから……。
私は一人であたふたとしていた。
その姿を見て生徒会長さんは…。
「ふっ…。君は本当に面白いな、千結」
「!」
笑った!
生徒会長さんの突然の笑顔に思わず私の胸はキュンっとなった。
これは恋ではない!
ただ笑った顔が可愛かったから…!!
一人で突っ込みをしている私に生徒会長さんは続けた。
「俺のことは結斗でいい」
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