執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
お花も花瓶の割れた破片も床に散らばっていた。
私はすぐに拾った。
誰かが踏んで怪我をするのを防ぐために。
そして私が拾っていると今度は人が飛んできた。
「うわぁぁ〜っ!!」
「え?……きゃっ?!」
さすがに人をかわすと今度はその人が大怪我してしまいそうなので私はぎゅっと目を瞑り身構える。
痛みを来るかと思ったらいつまで経ってもこなかった。
私はそっと目を開けると……。
「あ、あおちゃん!!」
そこにはあおちゃんがいた。
あおちゃんがギリギリのところで止めてくれたみたいだ。
私はホッとした。
でもどうして花瓶や人が……?
私はばっと教室を見た。
その教室には見知らぬ姿があった。
金色の髪に耳にはピアスが二つずつついてあった。
そして制服を着崩していて、中にはパーカーを着ていた。
初めて見る人だな。
このクラスの人ではないよね?
見たことないし…。
その男の子は教壇の前にいて、その男の子以外のクラスメイトは後ろの方で固まっていた。
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