執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
……どういう状況なの?
まだその状況を理解できていないでいると男の子は動き出した。
クラスメイトに殴りかかろうとしていた。
私はそれを止めに入る。
「やめなさい!」
私はクラスメイトの一人が殴られそうになっていたのをすんでのところで止めに入ることに成功した。
…が。
「うるせぇ!」
「わっ…!」
止めたと思ったらそのまま殴られてしまった。
勢いは少しだけ落とせていたのであまり酷い怪我にはならなかったのでとりあえずよかった。
そのあとに先生たちが来たのでなんとかその場は収まった。
そしてその後、先程の男の子が1年Ⅰ組にやってきた転校生だと知った。

「痛て…っ」
私はあの転校生くんに殴られた右頬をすりすりと撫でた。
いくら力が弱まったとはいえ、まだまだ強かったな…。
でもクラスメイトには怪我がなかったのでそれはよかった。
でも転校生くんはこれから毎日ああやるのかな?
それは困るな。
毎日助けられるかわからないし。
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