おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
確か、私を庇おうとしてくれた髪の長い王子様です。
私は拳を引っ込めて、その人の言葉を待ちました。


「君に話があるんだ」

「手短にお願いします。アルバイトに遅れてしまうので」

「あるばいと‥?とりあえず俺が送ってくから乗ってくれ」

「本当ですか?」

「あぁ、傷付いた君を1人で行かせられないだろう?」


どうやらバイト先まで送ってくれるようです。
なんて親切な人でしょう。

"傷付いた君"という言葉が引っ掛かりましたが、バイトに遅れるのは避けたかったので、ここはお言葉に甘えさせて頂きましょう。

乗り込んだのは車でもなく、バイクでもなく‥‥‥馬車でした。

まだ物語は続いているのでしょうか。
それともドッキリ番組でしょうか。
キョロキョロと辺りを見回しますが、カメラは見当たりません。


「大丈夫か?」

「え‥?」

「‥‥さっきは酷い目にあったな」

「はい、平気ですけど」
< 13 / 97 >

この作品をシェア

pagetop