おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
キャンディは何食わぬ顔でとぼけている。
そんな態度が許せなかったと同時に悔しかった。
僕のことが好きならば、もっと感情を荒げて抗議するべきだろうと。


「‥‥いい加減に!」


白状したらどうだ。

そう言おうとすると、隣にいるマドレーヌがうるうるとした瞳で此方を見上げていた。


「いいんです!ガレット様‥!わたくしは平気ですから」

「なんて心が広いんだ!マドレーヌ‥」


マドレーヌの謙虚な姿にはいつも心を打たれるのだ。
キャンディとはまた違う魅力を持って、僕を褒め称えて愛してくれるマドレーヌ。


「ーーどうしたんだ!?いつもならば煩く言うではないか!!"王太子として"だの"このままだといけない"と毎日毎日‥!」

「‥‥」

「何故黙っているんだッ!キャンディ」

「黙った方がいいと思います」

「な、何だと‥?」


(早く僕を好きだと言え!僕に縋り付いて許しを乞えば、キャンディを助けてやらないこともない)
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