おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
素っ気ない素振りをしているだけで、キャンディは本当は僕を愛している。
ミント公爵だって夫人だって「うちのキャンディはガレット殿下を心から愛し、尽くしたいと思っている」そう言っていた。

それは間違いないはずなのに‥。


「好きではありません、さようなら」

「は‥‥?」

「出来れば2度と会いたくありません。顔も見たくありません」

「な、何を!?嘘だろう?嘘だと言え‥っ!!」


信じられなかった。
キャンディはそんな事を言うはずがない。


「離してください、邪魔です」

「貴様ッ、自分が何を言っているのか分かってるか!?」

「勿論です。何度も同じ事を聞かないでください」

「‥ッ、この!!」


思い通りにならなくて怒りで頭がいっぱいだった。
そしてキャンディに殴りかかろうとした時だった。

しかし綺麗な回し蹴りが飛んできて余りの衝撃に息が止まった。

じんじんとする痛み。
キャンディの重たい一発に呆然としていた。


「正当防衛ですから。では、失礼致します」


キャンディの言葉が遠くに聞こえた。

天井のシャンデリアを見つめながら僕は暫くショックで動けなかった。

キャンディが僕にこんな事をするはずがない。
きっと何かの間違いだ。

マドレーヌが隣で何か煩く言っていたが、何も聞こえなかった。



(ガレットside end)
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