おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
それに自己紹介をしていないのに、どうして私の名前を知っているのでしょうか。


『どうしてもキャンディを幸せにしてあげたかったんだ‥』

「あのっ、用が済んだのなら私を元の世界に返してくれませんか?アルバイトに遅れちゃいます!!」


私が必死に訴えると男の子は小さく首を振ります。


『それは出来ないんだ』

「‥‥できない?」

『アメリ、ごめんね。もう力が残っていない』

「力‥?」


とりあえず私は明日の生活のことで頭がいっぱいです。
無断欠勤‥‥チヨコちゃんに合わせる顔がありません。
それに暫くはモヤシで我慢するしかありません。


『けれど、これで"キャンディ"も"アメリ"も幸せになれるから』

「‥‥え?」

『お互いにずっと欲しかったモノを手に入れられる。幸せになってね』

「お互いにずっと欲しかったモノ‥‥それって?」

『僕は、もう行かなくちゃ‥‥ばいばい、アメリ』

「っ、ちょっと待ってください!」


鏡の中の男の子は笑顔を浮かべて消えていきました。
その後に鏡からコロリと何かが出てきます。
それは宝石のようにとても美しい緑色の石でした。
恐らく、まん丸だった石が真っ二つに割れてしまったようです。


「これは‥?」

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