おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
私は、ほんのりと温かい石を握り締めました。
とても切なくて悲しい気持ちになります。
ひとつだけ分かるのは、あの男の子はキャンディちゃんを救う為に必死だったのでしょう。
先程の男の子は「運命を変えてくれてありがとう」と言っていました。
あの男の子は一体‥。
ーートントンッ
ノックの音が聞こえて、私は返事をしました。
その後に入ってきたのは三つ編みでソバカスが可愛らしい少女でした。
「キャンディ様、具合は如何でしょう?」
「あ‥‥はい、大丈夫です」
「フィナンシェ殿下から聞きました。大変でしたね‥急に倒れてしまったようで」
「あなたは‥?」
「あっ、すみません!申し遅れました。私はこの城で働くタルトと申します」
"タルト"と聞いて、お腹が空いてきました。
この世界の人は美味しいそうな名前をしています。
涎が垂れそうになると共に、お腹がグルグルと音を立てて鳴りました。
それを聞いたタルトちゃんは微笑んでから、カップにお茶を注ぎます。
部屋には香ばしい香りが広がります。
「アーモンド王国の代表するお茶でアーモンドティーです!どうぞ」
「ありがとうございます」
温かいお茶が空腹に染み渡ります。
私はホッと息を吐き出しました。