おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
悲しそうなフィナンシェ殿下の顔を見ていると、とても申し訳ない気持ちになります。


「キャンディ‥‥いや、アメリ」

「はい」

「精霊が愛する君をアーモンド王国に迎えいれられたことを嬉しく思うよ」

「‥ありがとう、ございます」


アーモンド王国では神様と崇められる精霊に出会い、精霊石を預けられた人間は貴重とされているらしいのです。

そんな時でした。

ドアの外側から「食事の準備が整いました」というタルトちゃんの声が聞こえました。


「さて、行こうか」

「‥‥はい」


フィナンシェ殿下は優しく私の手を取りました。

フィナンシェ殿下とタルトちゃんと共に歩いていくと大きな扉が現れます。
両開きにドアが開くといい香りが広がります。
長いテーブルの上には美味しそうな料理が並んでいます。


「俺は父上に報告してくるよ」


フィナンシェ殿下の背中がとても寂しげに見えました。


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