おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
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私はアーモンド王国では"キャンディ"ではなく"アメリ"として受け入れられました。
キャンディちゃんとは別人だと知っても、アーモンド王国の人達は私を温かく迎えてくれました。
フィナンシェ殿下のお父様とお母様は、キャンディちゃんのご両親とは全く違いました。
フィナンシェ殿下と共に私を実の娘のように可愛がってくれるのです。
ずっと想像していた理想の両親、そのものでした。
そして1番驚いたのは、記憶がなくても色々なマナーを体が覚えてくれたことです。
何も知らないことを理解しているので違和感はあります。
それに別人のように体が勝手に動いているような感覚です。
最初は自分が自分ではないみたいでソワソワしました。
キャンディちゃんはとても聡明な方だったようです。
難しい本を読むことができたり、色んな言語を話すことが出来ました。
城では毎日美味しいご飯が出ます。
食べられる雑草や山に山菜を取りに行かなくても、パンの耳を貰いに行かなくても、もやし炒めで空腹を凌ぐ必要もありません。
誰かが心を込めて作ってくれた温かい料理は幸せを感じます。
毎回、涙をポロポロと流しながらご飯を食べる私を見て、皆さんは驚いていましたが、美味しすぎて涙を止めることは出来ませんでした。
こんなに幸せな気持ちになれたのは、本当に久しぶりでした。
シェフが余りにも幸せそうにご飯を食べるからと、毎回気合を入れて美味しい料理を作ってくれるのです。