おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
大きな瞳に涙を浮かべながら女の子は私に抱きつきます。
先程、お医者様が私に家族はいないといっていたので、きっとアメリ様のお友達なのでしょう。


「あの、アナタは‥?」

「‥‥本当に記憶がないのね」


悲しそうな女の子を見て私は心が痛みました。


「私は#美留久__ミルク__#チヨコよ」

「チヨコ、様‥?」

「様?アメリはいつも"チヨコちゃん"って呼んでいたわ」

「あっ‥」


私に間違いは許されません。
怒られると思い、反射的に「すみません」と言おうとした時でした。


「無事でよかったわ!アメリ‥っ」


チヨコちゃんは私を抱きしめました。


「みんなやお父様には説明してあるから‥!」

「え‥?」

「アルバイトのことよ!貴女の事だから心配して居ても立っても居られないのかと思って」

「???」

「これ、私のお母様からの差し入れよ。アメリが大好きなものも買ってきたから!何かあったら言ってね‥力になるわ」


そう言ってチヨコちゃんは手を振って去って行きました。
チヨコちゃんが置いていってくれた袋の中には、見たことのない三角形の黒い食べ物が沢山入っています。
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