【プロット】男装の捨てられ侯爵令嬢は氷の騎士に愛される

主要キャラクターの説明

【ヒロイン】
リアンナ・クロフトン(十九歳)。
プラチナブロンドの美しい髪、アメジスト色の瞳、色白、細身だが背は高い。容姿は母親似。利発でお転婆。
シャドウェル皇国の由緒正しい魔法士の家系であるクロフトン侯爵家の長女。母オフィーリアは隣国ランベルテ王国の男爵令嬢で優れた魔法士だったが、リアンナが三歳のときに病死。おぼろげながら母に「リアンナ、あなたはきっと誰よりも立派な魔法士になれるわ」と言われた記憶がある。父が再婚して妹が生まれたあと、幼い皇太子に見初められたことを嫉妬され、意地悪な継母に二階の部屋に閉じ込められた。部屋の窓から木を伝って抜け出しては、亡き母を慕うコックから料理を教わったり、家庭教師から勉強を教わったりする。母に似て膨大な魔力を保有しているが、父は魔法を教えてくれなかった。皇太子妃になれれば、父が子どもの頃のように優しくなってくれるかも……と期待。

【ヒーロー】
ディートフリート・フォン・アインホルン(二十七歳)。
漆黒の髪、青い瞳、長身、逞しい。一見冷たい印象の美男子。
シャドウェル皇国の隣国ランベルテ王国の公爵で国境を警備する第二騎士団団長。冷静沈着で〝氷の騎士〟と呼ばれる。代々王家に忠誠を誓っており、アインホルン家が支持した王子が国王になっている。人格者の第一王子を支持。王太子の座を狙う第二王子の懐柔になびかず、逆に第二王子の違法な魔獣召喚や麻薬売買を暴こうとする。彼を慕っていると見せかけて、彼の弱点を掴もうと第二王子の息のかかった女性が近づいてくるので、女性不信になった。

【ヒロインの父】
イアソン・クロフトン(四十二歳)。
金髪で緑の目、大柄。
現クロフトン侯爵、宰相。リアンナの母オフィーリアの死後、伯爵家の娘エロイーズと再婚。美しいエロイーズに籠絡され、生まれたシャーロットを溺愛し、リアンナを邪険にする。シャーロットを皇太子と婚約させようと画策。

【ヒロインの妹】
シャーロット・クロフトン(十五歳)。父と同じ金髪で緑の目。
父と母に従順。母に抑圧されて、自我はほぼない。魔法士としてはぎりぎり一流と呼べるレベル。

【シャドウェル帝国皇帝】
シオドア・シャドウェル(四十八歳)、明るいブラウンの髪、緑の瞳、長身。
なかなか子どもに恵まれず、ようやく生まれた皇太子アルフレッドが病弱なため、癒やしの力を持つ魔法士を皇太子と結婚させようとする。クロフトン侯爵家は家柄も申し分ないため、二人の娘のうち魔力量の多い方を皇太子と結婚させようとする。

【シャドウェル帝国皇太子】
アルフレッド・シャドウェル(十八歳)、明るいブラウンの髪、緑の瞳、痩せ気味、病弱。
子どもの頃、遊びに行ったクロフトン家でリアンナと出会い、リアンナとの結婚を望んだが、リアンナには魔力がないと言われ、リアンナの妹のシャーロットと婚約。シャーロットが従順すぎて、ふと幼い頃に見たリアンナの明るい笑顔を思い出す。
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