組長とわたし

保健室で寝ていて目を覚ますと佑から電話あったと言われた

どうせ相手は予想がつく。というより用もなくかけてくるやつは片手に数えれるほどしかいない

まったく暇人なやつだ

少しはトレーニングくらいしろよ

そう思いながら確かに前帰った時も会う人は3人ほどしかおらず会えてないと思い学校から帰ると、出かける準備を始めた

プルプルプル

[はい。]

〔今日の夜から2件。場所と詳細はスマホに送っといた確認しとけよ〕

[承知しました]

プツッ

今日は行けなくなった。まぁいつか行こうと思い
仕事の連絡が入ったので仕事用に服を着替えて
詳細を確認した

[うーん一件15分と考えて30分かー]

あとはまぁ諸々合わせても2時間くらいだな

そう考えながら少しパソコンと睨めっこしているうちに太陽は沈み、夜になった

今の時間は20時48分

仕事に向かおうと思い、玄関を出た

今はもう12月
冷たい風が頬をくすぐる

深めに帽子を被りながら足を早めた


仕事場に着くともう人は集まっていた

1件目の仕事始め

目を閉じて仕事モードに切り替えてる

[...]


予定より1分21秒早く終わらせた
あんまり面白くなかった

仕事ってなんの?って?まぁそのうちわかるよ


2件目の仕事場へ向かう
この通りは本当に嫌いだ

人も雰囲気もなにもかも


全てが人を狂わせるから


2件目の仕事場に着いた

今回の仕事はちょっと楽しそうだから揺さぶってみた

多分あとで上に怒られるけど笑

[なぁ、お前さ何回目?これ?]
声を低くして頭を掴み詰め寄った

「...誰だよお前!!!!!」
驚き後退りする男を目の前に、久しぶりのこんな仕事で楽しくなってきてしまった

[こっちが聞いてやってんのに答えないとかお前馬鹿なの?]

「...お前なんか、すぐに殺せるんだぞ」

震えながら手に刃物を握りしめて後退りをするアホなやつを目の当たりにしながら私はより詰める

[じゃあ殺してみろよ?ほら、]

そう言って相手の持つ刃物を自分の首まで持ってきて煽る

[殺せないのにそんなこと言ったって意味ないのに、本当に無神経なやつ]

どうせ人も殺したこともないくせによくそんなこと言えるよ

「...わぁっ!!お前なんか、、死ねばいい!!!!!!何でお前なんかが生きてるんだよ!!!!!!!!!!!!死ねぇ!!」

なんでって言われてもねぇとか嘲笑ってそんなことを思いながら、刃物に力が入り首に食い込む瞬間に相手の息の根を止めた

ッチッ、血が。せっかく今月は血とさよならしよう期間だったのに。今月が始まってまだ22時間と39分28秒なのに目標失敗だな。

そんな呑気なことを考えながら、連絡したりしていると背後から気配が近づいてくる

、、!!

2人、、か。

まぁこんなことは日常茶飯事だ

相手が詰め寄るまで待ち、振り返ると
そこには真っ黒な姿の人が1人いた


2人だったはずなのに


だりぃ
そう思いながらも警戒して睨みつけた

「お前ここでなにしてる」

[....]

「殺されてぇのか?」

[....]

え、何この自己中心的なやつ。なんで答える前提なのか意味わからんすぎるし、こういう人苦手なんだよねと思い無言で立ち去ろうとすると

腕を引っ張られた

「逃げんなよ。ガキが」

[....はなせ]

「あ?聞こえねぇよ」

[....はなせ]

「ちゃんと話せよ」

[....はなせよ]

「何言ってるんだよ。殺すぞ?」

[...3回も忠告したのに聞かねぇてめぇの方がよっぽどクソみたいなやつだよ。]

ここ最近ストレスが溜まっていてつい殺気を出してしまった


「....!!!!...お前何者なんだよ」

[気安く話しかけんなクズ]

「お前家は?家族は?何してるんだよ?」

「心配してるから早く帰ったほうがいいぞ」

[失せろ]

そう冷たく言い放つと帰ろうと足をすすめた

「なんでそんなに悲しそうな目をしてるんだよ」

[...!!]

「なんで泣いてるんだよ」

[...]

謎の男に引き止められて、気付けば腕の中に収まっていた

知らない男の腕の中に収まるとか吐き気がする
今すぐ突き放したいのになのに出来なかった

優しく包み込む匂いと胸の中の安心感が私を狂わせた

気づけばいつのまにか涙が溢れていた

[お前に関係ない。離せ]

「お前、名前は?」

[帰る]

送る。諦めたのかそう言って私を抱っこして道路の端に停めてあった黒い車に乗り込んだ

こいつのせいで今までの努力が全部水の泡だ

感情を殺して仕事だけを真面目にする私が会って間もない男に狂わされるなんて許されない

私のプライドが許せるなかった
でも、はじめての感覚だった

反抗することもできずに家まで送られた

流石に家を教えるわけには行かないので佑の家の住所を言い下ろしてもらった

「じゃあな。」

そう言って車は発進した

佑の家から私の家までは歩いて5分くらいだ

家に帰り着くとポケットに何か入ってるのを見つけた

ブレスレットだった


あの男やりやがったな


そう思いでももう会いたくなくその日は男の匂いを早く消したくシャワーを浴びてそのまま寝てしまった

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