太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜

「ーーー次が来る!!移動して!」


ミストはリンナとブラッドを庇うように生徒会室の端へと誘導する。
ティアラ程の力は無いにしてもソレイユ家を守る為に一通りの訓練は受けているのだ。

開いていた窓から一人、ドアを蹴破って一人と男が入り込みブラッドの姿を一瞬で確認すると、二人とも武器を出す。

間髪入れずに男達がブラッド目掛けて走り出すが、椅子を蹴りあげて一人の男にぶつける。
直様もう一人の男の間合いに入ると頭を掴み勢いよく壁へと叩きつける。

壁に叩き付けられた男はそのままズルズルと倒れていく。
椅子を投げられたもう一人の男は隙をついて、ティアラにナイフを突きつける。
ナイフを軽々と躱しながら、回し蹴りをして手首に強烈な一撃を叩き付ける。

カラカラと音を立ててナイフが床へと落ちた。
男が折れた手首を庇った一瞬、手のひらで男の顎を上にあげるようにして押し込んでいく。


「ぐわぁ……っ!」


汚い悲鳴をあげた男が床に倒れ込む。

(あと一人……!)

弓を放ってきた敵を探しに行こうと窓に足を掛けた時だった。


「お見事、また腕を上げたか?」

「…………お祖父様!」

「皆、無事のようじゃな」
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