太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「チャンスは掴めたか?」


シシナードの問いにブラッドは静かに頷いた。
すると柔らかく笑って優しくブラッドの頭を撫でる。


「……ティアラ、帰って休むぞ」

「んぅ……」


脱力したティアラが返事をするものの、起き上がる様子は全くない。
シシナードがマジェストに視線を送る。


「すまんが、マジェス……「俺がティアラを運びます!!」


シシナードがマジェストにティアラを抱えるように頼むが、途中で声を上げたのはブラッドだった。


「シシナード様、俺に送らせて下さい」

「ふむ……なら頼もうかの」

「はい」

「ワシはコイツらを牢屋にぶち込んでからたっぷりと搾り取らねばならぬ。ミスト、マジェスト、リンナ……後片付けを頼むぞ」

「分かりました」

「……はいはい」

「マジェ!」

「はぁ……」









ブラッドがティアラを抱え上げて生徒会室を出る。

簡単に抱え上げられるくらい軽いティアラの体。
こんな小さくて軽いのに毎晩、ブラッドや王族の命を守るために戦ってくれている。
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