太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
シシナードは三人をロープで縛り上げながら機嫌良さそうに語っている。
ティアラは服を整えながらシシナードの話を聞いていたが……。


ーーーバタンッ


ティアラはその場に倒れ込んだ。


「ティアラッ!?」

「っ、ティーちゃん大丈夫!?」

「これだけ昼間に動ければ十分だが、まだ完全じゃないようじゃな」

「ん……」

「夜ならば、ワシがくる前に全て片付けていただろう?」

「…………はい」

「ティアラ、いくらなんでも頑張りすぎじゃ。少し休んだ方がいい」

「シシ爺……それって」

「無理が祟ったのじゃ……懐かしいのぅ。ワシも婆さんの為に昼も夜も起き続けた結果、よく倒れたもんだ」

「え!?」


ブラッドがその言葉を聞いて声をあげた。

ティアラは昼間は学園に通い、夜も働き通しだった為、いくら体が丈夫なフルムーン家当主でもこれ以上は体が持たないのだと説明した。


「すみません……!俺がっ、我儘を言ったばかりに!!ティアラに負担がっ」

「ソレイユの坊か。デカくなったのぉ」

「シシナード様っ、申し訳ありません!浮かれていたばかりに!!」


シシナードは焦るブラッドを見て目を細めた。
< 61 / 75 >

この作品をシェア

pagetop